北緯50度の栄養学(フォイト栄養学)
今や日本中あげての食育ブーム。結構な事です。しかし、この中身が問題ですそれは官・民あげて「バランス良く食べる」ことを主眼としているからです。この「バランス良く食事をする」という考え方は一体どこから来るのでしょうか。その悲劇のルーツは明治時代に、ドイツのミュンヘン大学教授である栄養学者カール・フォン・フォイトを日本に招いた事から始まります。明治時代の日本は彼から「栄養学」を盲目的に学び、その後何も研究していませんでした。フォイトは「高たんぱく・高脂質・低糖質」の動物食を栄養の理想として掲げました。当時の健康だった日本人の食生活は「低たんぱく、低脂質、高糖質」でしたのでまったくの正反対です。ちなみに糖質とはお米のでんぷんを指しています。
ドイツ人は北緯50度という寒冷地に住んでいましたので、日本のような温暖地の人よりエネルギー消費が多いため、どうしてもカロリーの高い食事を必要とします。この国は、野菜が採れにくいので放牧をし、ハムやソーセージを食べる肉食が中心の国です。それに比べて日本は温暖で湿潤な北緯35度に位置し、稲作を中心とした瑞穂の国、米と野菜を中心に食べてきました。それなのに明治政府は肉食に適した寒冷地のフォイトを「食育」の先生として招いてしまいました。
ですがこの肉食が正しいとして未だに修正していない事が最大の問題です。日本人の体がこれほどまでに(世界一のがん大国)蝕まれてしまったのに!(つづく)
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