「しらす干し」の今昔
私はしらす干しを温かいご飯の上にのせて、美味しい醤油を掛けまわして食べるのが好きです。一般的にしらす干しというのは、主にカタクチイワシの稚魚を指し、これを塩茹でして干した物をいいます。そして、しらす干しと言うとアミノ酸成分やカルシウムを多く含む食品の代名詞でもあります。
ところが!私の愛読書「食品と暮らしの安全」238号によると、「しらすは、釜茹でするときにアミノ酸(うまみ成分)の9割が溶け出してしまう」ということでした。原因はどうやら小さいからのようで、しらすより大きい「かえりちりめん」なら5割ぐらいの溶出で済みそうです。実験では業務用の大きなイワシでも、茹でる時に3割はうま味が溶け出しているそうです。
昔は釜で湯を沸かし、同じ湯を何度も使って茹でていたため、湯にイワシ成分が多くなるとそれ以上は溶け出さなくなるそうです。それが、大規模な煮干の製造工場になると、茹でるたびにボイラーで熱湯を供給して、新しい熱湯にイワシを浸けるようになったので、たくさんの成分が溶け出るようになってしまったのです。
でっ、どうしたものか?質としては「釜あげ」「天日干し」のを選んで、なおかつアミノ酸などの調味液を添加していないものを選ぶのが賢明です。ちなみに実験ではカルシウムはほとんど失われていないという事でした。
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