先日、寿司が大好きな家内のリクエストで回転寿司に子供たちを連れて行って来ました。しかし、我が家ではマグロは食べません。それは・・・、と言うわけで今日はマグロのお話です。
マグロの種類も色々ありまして、一番高級なのはクロマグロ(別名ホンマグロ)、三ツ星の「すきやばし次郎」なんかで使われるやつです。よくテレビの2時間スペシャルなんかでやってる大間の一本釣りのマグロですね。次に高級なのはミナミマグロ(別名インドマグロ)でココまでが高級マグロと呼ばれます。
一般的に刺身や寿司に使われる普通のマグロの格付けは、メバチマグロ、キハダマグロ、ビンナガマグロ(別名ビンチョウマグロ)の順です。
今まで高級マグロであるクロマグロは世界漁獲量の8割、ミナミマグロは10割が日本で消費されていましたが、今や世界中がマグロの美味しさを知ってしまったが為に、奪い合いにまで発展してしまいました。そのお陰で世界のマグロの漁獲量を管理する5つの団体から日本漁船は締め出されている格好になっております。
さらに燃料費高騰の折からマグロを追いかける費用もないということで、今盛んに行われているのが「マグロの蓄養」です。マグロを小さな稚魚を捕まえてきて、生簀の中で大きく育てるやり方です。餌が安く豊富にあるオーストラリアや地中海沿岸国で盛んに行われています。マグロは生簀の中で孵化させるのが難しい天然魚なのですが、日本はさらなるコストダウンを目指し孵化から行う「養殖マグロ」に成功しています。東洋冷蔵、双日、辻水産、マリンフーズなどが参入しています。
天然ではないこれらのマグロの最大の特徴は「メタボリック」なところで、全身の9割がトロです。全身トロと言っても過言ではありません(ちなみに天然マグロは中トロを入れても3割です)。これがいわゆる「回転寿司」使われている鮪です。
高級寿司店や高級料亭で鮪を頼んでも、高級マグロの8割が「蓄養」です。
少し前まで「風邪を引いたらハマチを喰え」と言われるほど「ハマチ」は養殖の代表であり「抗生物質のかたまり」の代名詞でありましたが、今は「風邪を引いたらマグロを喰え」に変わりそうですね。大変な時代になりました・・・(-_-;)
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