恐るべき食品

フードインクを観てきました

Photo 先日渋谷で「フードインク」を観てきました。インクは株式会社と訳すのが適当かと・・・。よって食品会社という意味です。意味を知るまでは、大豆インクというのがあるので、食べ物がこんな使われ方をして良いのか?的ナ内容かと思ってましたが、ストレートにアメリカの食品の大量生産を批判した内容でした。

この種の内容を初めてご覧になる方にとって、とても分かり易く面白い内容になっています。オススメです。是非ご覧下さい。ただ2001年に発行された、エリック・シュローサーの「ファストフードが世界を食いつくす」を読まれた方は、あまり代わり映えしない内容に少々落胆するかもしれません。なにせこの映画のプロデューサーの一人だからです(俳優としても登場しています)。

1800円払いますが、食の社会見学としては「安い」と思います。ただしこの作品を観ても肉は食べられます。観たらしばらく肉が食べられなくなるほどえぐい作品は、ヨーロッパを2年間かけて取材したドイツの映画「いのちの食べ方」です。思わず目を背けたくなるような屠殺シーンや肉処理工場の日々の光景のオンパレードです。コレにはマイリマスヨ、。ナレーションなし、BGMなしが反って不気味なんです。DVDで販売されています。社会見学として観るならこの作品が最高傑作と思います。

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合成甘味料のネオテームは砂糖の10,000倍の甘味!しかし、蟻は食べなかった!!

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食育の仕事をしているので割と何でも知っていると思っていたので、トコロさんの番組で「ネオテーム」という砂糖の7000~13000倍の甘味のある合成甘味料があることを知り驚きました。そして、思わず「すごい!すごい!」と言いながら思わず拍手をしてしまったほど面白い実験VTRが流れました。

それは、「砂糖」を染み込ませたものと「ネオテーム」を染み込ませたもの2つを外に放置して蟻を誘います。すると蟻はワイワイガヤガヤと集まってきます。最初は「ネオテーム」に一旦集まるのですが、徐々に砂糖の方に移動。数時間後は「ネオテーム」にたかる蟻は一匹もおらず、すべての蟻は「砂糖」にたかっていました。それは見事なほどでした。専門家の解説では「ネオテーム」はやはり食べ物ではなく(口にすべきものではなく)、「蟻は体内で消化できいものと判断」した、ということだそうです。

いやはや驚きです!蟻は何でも食べ物は巣に持ち帰るものと思いきや、しっかり動物的本能で選んでいるのですね。ヒトも本来は出来るのでしょうけれど、高度な文化生活でその能力は退化してしまったのでしょう。こんな能力じゃ我々は健康な暮らしが出来るわけがない・・・。あらためてガクゼン!

ちなみにこの「ネオテーム」を開発したのは、あの遺伝子組み換え作物の開発で悪名高い「モンサント社」です。

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回転寿司のイカやパック寿司のイカは本当に「イカ」なのか?

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今回はフェイク食品の傑作!石山商事のナタデココから作った「イカ」です。ナタデココに特殊な「海鮮風味」の調味料や添加物を加える事によってイカや貝に似た食感を作り上げたています。こないだ食べたパック寿司のイカや回転寿司のイカ、あれちょっと変だったな?と思い当たるふしはありませんか?お寿司屋さんにとってのメリットは「安い」「腐りにくい」だとおもいます。ナタデココは生ものではありませんので、何時間もくるくる回ってもイカのようにすぐには腐りません。さらに還元水あめを塗っておけば、いつもつややかで新鮮に見えます。

お客を馬鹿にするのもいい加減にしろと言いたいのですが、常に騙されっぱなしの消費者。不必要な食品技術の進歩にはついていかれません(-_-;)

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技術の裏側 「ロングエッグ」

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ロングエッグは20年も前から、食品業界では重宝がられてきた傑作品です。普通ゆで卵を輪切りにすると端にいくほど黄身は少なくなり、白身が多くなってきますがこれがホンモノの卵の証拠。ですが外食産業では「ムダ」でしかありません。これを解決したのがロングエッグ。今では国産ものはないので、おそらく中国や東南アジア諸国からの輸入しているのではないでしょうか。用途はピザ、ファミレスやコンビニのサラダ、お子様ランチなど様々なメニューに使われています。

青いパッケージに入ったものは、ご丁寧にスライスしてあるのですが、今やこれが主流です。効率を考えたら、アルバイトに切らせる時間も手数ももったいないということでしょう。ただ袋を開けて並べるだけの仕事です。

作り方は黄身と白身を筒の中に別々に流し込んで作るといういたって簡単な方法。ですがホンモノの卵の原型を一切とどめない加工品ですから、ホンモノの卵が使われている保証はありませんぞ(-_-;)

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ゼロカロリー飲料にこんなに合成甘味料が・・・。

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ダイエットコーラの表のラベルにZEROと大きく表示され、隣に小さくsugarと書かれています。裏側の食品表示をみると確かに砂糖は入っていないようなので間違いなく「ゼロシュガー」のようです。しかし、甘さを出すために3種類の合成甘味料を使用しています。その3種類とはアスパルテーム(砂糖の200倍の甘さ)、アセスルファムK(砂糖の200~300倍の甘さ)、スクラロース(砂糖の600倍の甘さ)でした。砂糖を使わずこの甘味料使えばカロリーは数百分の一に抑えられることになります。

 日本人の一人当たりの年間の砂糖消費量は、1970年代をピークにズット減り続けています。3分の2位になったのではないでしょうか。その裏でブドウ糖果糖液糖などの異性化糖や合成甘味料の消費量がグンと伸びています。合成甘味料には発ガン性の疑いをもたれている物もあり、健康上は問題です。購入する際には表示をよく見て、少しでも安全な物を買いましょう。(^^)

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年間売り上げ30億円の冷凍食品「白身&タルタルソース」を買って食べました

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テレビで、レポーターがこの大ヒット商品の取材に、マルハニチロの工場まで行って取材している番組を見ました。揚げたてのフライをかぶりついた瞬間に「おいし~い!」感動していました。普通2~3回噛まないと味なんて分からないのでは?やらせっぽいなとは思いつつも、なぜ30億円も売れるのかとりあえず食べてみたくなりました。

冷凍のフライなので油で揚げるのかとおもいきや、時代は変わるもで、もうすでに上がっている物を電子レンジで「チン」するものが主流らしい。となると我が家には「電子レンジ」はないので(貧乏だからではありません!)、近所のお宅にお邪魔して試す事になりました。

30億円のヒット商品なのだから、添加物まみれで何とか食べれる味にしてあるのだろうとおもって期待してたべたら全員が「まずい!」(-_-;)・・・。6個入りなのでちょうど6人で1人1個づつ食べましたが、口の中が油でギトギトになり、魚の味よりタルタルソースに味に支配された。みんなのコメントは「これを買って食べる人の味覚はおかしい!いやこれが普通かも!小さい時から親に食べさせられていればこんなもんだと思うよ!」などと感想に花が咲きました。保育士の人も「こどもの弁当のおかずは自然解凍の冷凍食品ばかりだ」と言っていました。こどもの心と健康は家庭の台所で育まれるといっても過言ではないのに、どうする日本のお母さん!解決策はいかに?

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危ないコンビニの激安食品

生き残りをかけて、大手スーパーに対してコンビニ各社が激安商品で対抗している。セブンイレブンではミートボール、ハンバーグが68円。ローソンでは野菜コロッケ3ヶ入りや、ひじき等のお惣菜が105円で販売している。これは、スーパーで買い物をする主婦層の取り込みを狙っての事だが、主婦たちは本当にコンビニで食品を買うだろうか?独身の若者ならいざ知らず、家族の健康を守る主婦が買いに来るとはとても思えません。なぜなら食品表示を見ると、何でこんなに食品添加物を入れないと出来ないの?と言う疑問が湧きあがってきます。

お肉屋さんが自分の店でコロッケを揚げて3つ105円で売るのと、流通に乗せて店舗販売するコロッケでは経費が違いすぎます。それでも利益を上げるというのなら、明らかに中身に仕掛けがあるとしか考えられません。

不動産の場合、土地を公示地価より安く販売できるのは、当然その上に建つ家で元を取るからです。不動産とセットのハウスメーカーは坪20万で家を建てているそうです。これでは日本の住宅の平均寿命が25年になるはずです(-_-;)

安物には必ずワケがあります。よ~く考えて買い物をしましょう。

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「食品偽装、前年上回るペース」それはなぜ?

小さな見出しではありますが、連日のように食品偽装事件の記事が目に付きます。振り込め詐欺も同じように増え続けています。振り込め詐欺は冷静に対処すれば未然に防ぐ事は出来ますが、食品偽装は産地がすでに食品に明記されているので、それを信じるしかありません。でもなぜ危ない橋を渡ってまで悪に手を染めるのでしょうか?

農水省の調べでは、「消費者の国産志向が強まった為に、中国産の在庫が積み上がる一方で、国産の調達が難しくなった為に偽装に手を染める事例がほとんど」という事であります。つまり、中国産では売れない、国産も手に入らない、このままでは倒産してしまうので、産地偽装をして切り抜けるしかないと判断しての事なのでしょう。

私たち消費者はなにを信じて買ったらよいのでしょう?今考えられる事は、国産表示でも疑うことです。そう言えば先日、野菜に生産者の夫婦の顔写真を貼っているものもまったくの偽装だったと言う事をテレビでやっていましたね。偽装も段々手の込んだ悪質ナものも出てきました。

こうなれば自分の直感力を磨くしか方法はありません!自分の食品に対する感性を磨く良い機会なので商品を前にして訓練してみて下さい。値段や商品の鮮度、色や艶、旬かどうかを総合的に判断します。当たったか外れたかは料理して食べたときにきっと分かるでしょう。(^^)

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詐欺同様のでたらめ店(閉店)でも、「ミシュラン東京2008」で2つ星!

当店ではオーガニック(有機)野菜や厳選された前沢牛を用いたフレンチをお楽しみいただけます」とお店の前にわざわざ看板が出ていたら、お客はまず疑う事はしないでしょう。しかも、単品ステーキの値段が1,100円ならばなおさらの事。このお店で使われたほとんどの肉は前沢牛ではない上、100種類の野菜のうち96種類が農薬を使用して作った普通の野菜だったとして、公正取引委員会は排除命令を下しました。

この店は、「ミシュランガイド東京2008」で2つ星をもらった、ヒルトン東京(新宿)の直営フランス料理店「トゥエンティ」です。

不正はこれだけでなく、まだまだありました。一皿3100円の「北海道産ボタン海老のマリネ」は、実はすべてカナダ産冷凍海老でした。(これはひどいよ、いくらなんでも!)

また北海道産ホタテや、銚子沖金目鯛などほとんどのメニューの産地表示が出鱈目だったそうです。

さらに公取委が発注書や納品伝票を調べたところ、産地や無農薬を指定した形跡が無かったり、はじめから別の産地を指定していたりと、まったくの詐欺にも等しい行為であったという事です。

現在、このお店は閉店され、別の1つ星のフランス料理店になっているそうですが、ヒルトンホテルもミシュランの星にだけこだわっていると又とんでもない貧乏クジを引かされるかもしれません。それにしても、2つ星のレストランでこの有様ということは、あまりミシュランのガイドブックをあてにしないで、自分の目や耳、足を使って仕入れた情報を頼りに食べ歩きをした方が楽しいかもしれませんね。(^.^)

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伊藤ハムは、なぜ地下水にシアン化合物が検出されただけで、自主回収をしたのか!その秘密は?

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伊藤ハムの東京工場で使用する地下水から、有害なシアン化合物が検出され、商品を全て自主回収しました。そして、現在CMで、「もう大丈夫ですからご安心下さい」と放送しています。

マスコミはハムと水の関係には触れていません。もし触れるような事があれば、それは大問題となり食肉業界からの莫大な広告料を失うからです。ではハムと水の関係はなにがタブーなのか?それはハムの中身の15%~30%が水だからです。この水にシアン化合物が入ったので大騒ぎしているのです。

外国で水を入れたハムにお目にかかることはありません。ハム・ソーセージの類はむしろ乾燥(燻製)させ、塩を入れ保存食として扱ってきたので、水なんか入れるはずがありません。日本の大手メーカーでは「増量」が目的で加水しています。水とハムをなじませるのが「でんぷん」だったり「ゼラチン」だったりします。ほかにも日持ちを向上させるために、様々な添加物を入れるし、味が薄くなった分、還元水飴などいれています。

本物のハムを食べた事のある人は分かると思いますが、色はピンク色ではありませんね、茶色に近い感じで、食感はぱさっとしていても味はどっしりした美味しい肉の味です。ところが、伊藤ハムをはじめ大手メーカーのハムは鮮やかなピンク色をして、写真にあるように「しっとり感」を売りものにしています。生ハムでもあるまいに・・・。

ハムを買う時は、加水されていない本物のハムを買いましょう(値段と原材料表示をよく見れば分かります)。

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