技術の裏側

ふかひれ風味の正体はゼラチン100%でした

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高級中華レストランでは大抵「ふかひれラーメン」が少し高めの値段でメニューにありますが、本当にホンモノでしょうか?写真の商品は「ふかひれ姿煮、8枚1540円、ベトナム産」です。筋1本たりとも本物のふかひれは入っていません。セールストークは「食感がリアル!」となっています。その中身は、ゼラチンでアルギン酸ナトリウムを添加しグラニュー糖で味付けをしています。そしてサメエキスも入れて海産物的な風味を出しているようです。完全なだまし(フェイク)食品ですね。店にも寄りますが、ふかひれラーメンを1000円前後で出していたら、怪しいと思った方がよいと思います。本物を使っている?と思われるところは20003000円で出しているようです。

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人気うどんチェーン店で見たもの

私の最近の記事は、食品の裏側的な内容が多く、少々手抜き的で反省しています。しかもつき4回の更新がやっとな上に人間的な部分が希薄なので心配になり、アクセス数を久しぶりにチェック。ところが着実に増え続けていました!よって政治の世界では「支持率アップ」。ということで安心してとーぶんの間つづける事に致します<m(__)m>53620

早速ですが、近所の「人気うどんチェーン店」。トレーをもって列を作り、はじめにうどんを注文し続いてトッピングの揚げ物などを注文する店です。何気に厨房を覗くとビニール袋に入った大量なねぎがありました。誰かが沢山きざんでおいて袋に入れておいたのだろうか?いえいえ違います。麺を商いにする店でも今や刻みねぎを買うのは当たり前。この写真のものは、商品名をカット青ねぎと言い、5kgで3620円です。全国に展開するラーメン店やそば・うどん店なら全国のどの店でも同じサイズのねぎが出てくるはずです。ねぎの厚みは業者にオーダーできるので大変便利とのこと。最近の飲食店では目の前でてんぷらを揚げるパフォーマンスをしても包丁は使わないのが基本のようです。

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いかそうめんもナタデココ!!

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前回紹介したナタデココの握り寿司に続き、今回はいかそうめんです。商品名は「ココアップ」と言いますが、この商品はあくまでも飲食業を相手とする業務用ですので、一般の皆さんは買う事ができません。スーパーで売っているいかそうめんの表示ラベルをひっくり返して原材料名を見れば本物のイカという事が分かりますが、ナタデココのいかそうめんはどこで出されるのか?それは、表示を必要としない外食産業です。外食産業でいかそうめんといえば居酒屋でしょう、酔っていれば微妙な食感がばれずに好都合です。もしかすると普通に和食屋さんや料亭でも出ているのかもしれません・・・。でも一度お店でお目にかかりたいもんですな(すでに食べていたりして)。

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風味食品にご用心!(ホタテ風味フライ)

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この「ホタテ風味フライ」に本物のホタテはどれくらい入っていると思いますか?

半分でしょうか、それとも1割?それともほとんど入っていない?

 正解は、「ほとんど入っていない」です。正確には2%ぐらいは入れてあるそうですが、「カニかま」のようにカニを入れなくても地位を確立しているものもあります。もしかなりの量のホタテを入れているならば、「ホタテ入りフライ」になるでしょう。ほとんど入っていない場合は「風味」を使うことになります。ではこの商品は何を主に原材料として使っているかというと、アメリカ産スケソウダラと国内産のホッケです。食品メーカーの偽造食品をスーパーの陳列棚からいかに見抜くかが消費者の腕の見せ所。消費者Gメンですね。しかし、「風味食品」でも美味しければその食品を楽しんだら良いではないか、という方もいらっしゃいますが、「風味食品」には味を付け替えるための「食品添加物」をたくさん入れてごまかさなければなりません。さらに食感を「ホタテ」にするのですから相当な技術だと思います。もしメーカーが「スケソウダラとホッケのフライ」と正直にパッケージに書いてフライにすれば安全なものになるでしょう。しかも、意外と美味しそう(笑)。

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ご存知でしたか?キューピーの人工イクラ!

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キューピーが何故イクラを?と思いましたが、原材料がマヨネーズと同じ様な油や食品添加物(乳化剤など)を使うので、技術的に容易だったのでしょう。そして、イメージを損なわないように業務用として「ほしえぬ」という会社名みたいな冠をつけて販売していたので分からなかったのだと思います。年間50トンの生産というのですから相当市場に出回っているはず・・・。

 見分け方は、工業製品なので多分粒が同じ大きさなのではないでしょうか。本物はどうしても一粒一粒の大きさは微妙に違います。それと、イクラに熱いお湯をかけたとき、ほんのり白濁してくるのが本物、色が変わらないのがニセモノです。回転寿司のイクラを1貫お持ち帰りして試してみては?何事も体験です(^^)

 ちなみに原材料ですが、「魚油・デキストリン・アンチョビー・ゼラチン・増粘多糖類・塩化カルシウム・ゲル化剤・化学調味料・酢酸ナトリウム・グリシン・着色料・乳化剤」などです。とても食えたものではありません。

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技術の裏側、フェイク食品を知ろう!~フカヒレ風味~

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今までに、技術と称する偽食品(フェイク食品)に騙された事はありませんか?人工イクラが代表的ですが、今回から始める「技術の裏側シリーズ」(すぐに終わったらごめんなさい(^^))のトップバッターは「フカヒレスープ」です。

写真の通り、人工フカヒレが中華の食材を扱う問屋で仕入れられる。価格は本物の10分の1、1kg1000円程度。写真の商品は香川県の栗林物産の人工フカヒレですが、この1社で年間70トン販売するというのですから(本物は年間500トンが国内流通される)一体ニセモノはどれくらい流通されるのだろうか?

お正月番組でよくやる「芸能人の格付け番組」の味覚のコーナーでは、よく偽のフカヒレスープと本物のフカヒレスープの食べ比べをしていますが、食通と言われる芸能人たちがよく外しています。多分本物より美味しく作られているのでしょうね(製品の段階で)。と言うことは、すでに私も騙された事があるかも・・・。皆さんは見抜いたことありますか?

 ちなみに、人工フカヒレの成分は、ゼラチン・アルギン酸ナトリウム・グラニュー糖・着色料(カラメル)・調味料です。

 

                       

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